MADE IN FRANCE CHAPAK PHOTOGRAPHER VEST
- 定価
-
¥33,000 - 定価
-
- 特価
-
¥33,000
在庫取り置きの表示がロードできない
COLOR : GRAY
SIZE:L 着丈65.5cm 肩幅43cm 身幅55cm
MATERIAL : COTTON
MADE IN FRANCE CHAPAK PHOTOGRAPHER VEST
およそ1980〜90年代、フランスで生産されたフォトグラファーベスト。タグには「CHAPAK」の名が刻まれ、当時のフレンチ・ワークウェアの実用性と洗練されたデザイン哲学が融合した一着です。今なお色褪せない機能美と完成度を誇り、現代のファッションシーンにおいても圧倒的な存在感を放ちます。
まず目を引くのは、均整の取れたポケットワーク。胸から裾にかけて大小合わせて八つのポケットを備え、まさにフォトグラファーのために設計された構造美が宿ります。フィルムケースやレンズキャップ、露出計などを収納するために設けられたディテールは、現代ではスマートフォンやガジェット、日用品を持ち歩くのにも最適。もはや“服”というより“道具”の域に達しています。
生地はライトグレーのナイロン/コットン混紡。軽量でありながらも強度に優れ、擦れにも強いのが特徴です。さらに、時間の経過とともに現れるわずかな退色が独特の表情を生み、どんなスタイリングにも馴染みます。アウトドアギアとしての実用性はもちろん、ファッションとしての完成度も非常に高い。まさに時代を超えるプロダクトと言えるでしょう。
このベストを手がけたCHAPAKは、当時フランス国内で高品質なフィールドウェアを手掛けていたブランドのひとつ。レノマ(Renoma)やAigleなどと並び、ヨーロッパにおける「機能服の美学」を体現していました。特に80年代後半から90年代にかけては、フォトグラファーやジャーナリスト、ハンターなど“現場で動くプロフェッショナル”たちに愛用され、都市と自然をつなぐリアルクロージングとして人気を博しました。
この個体の魅力は、まさに“完成されたバランス”にあります。ミリタリーベースのベストにありがちな重厚さや野暮ったさがなく、むしろモダンでクリーンな印象。グレーのトーンが落ち着いた雰囲気を纏いながらも、金属ジップやリベットの硬質な輝きが程よいアクセントを添えています。さらに、フランス製らしい緻密な縫製とパターン設計がもたらす美しいシルエットは圧巻。ボリュームのあるポケットを配しながらも、着用時に不思議とスマートに見えるのは、職人の技術とデザインセンスの賜物です。
ジップを閉めればシャープなワークウェアとして、開けて羽織れば軽やかなレイヤードスタイルに。シャツやカットソーの上に重ねるだけでスタイリングに立体感が生まれ、夏場にはTシャツの上からアクセントとしても活躍。逆に秋冬はコートの中に差し込むことで収納性を高めながら、インナーベストとしての機能も発揮します。シーズンを問わず着回せる万能性も、このアイテムの大きな魅力のひとつです。
状態も特筆すべきほど良好です。ポケットのステッチやジップの稼働もスムーズで、使用感はごくわずか。まるで時を止めたようなコンディションを保っています。フランス製のワーク/アウトドアウェアでここまでの状態を維持している個体は、もはや奇跡的。サイズ感もバランスが良く、現代のスタイリングにも自然に取り入れることができます。
現代のファッションシーンでは、機能性を持つアイテムが再び注目を集めています。ストリートブランドやモードブランドがミリタリーやアウトドアの要素を再構築する中で、このようなオリジナルのワークウェアは、その原点とも言える存在です。つまり、このCHAPAKのフォトグラファーベストは、トレンドの「先」を体現していると言っても過言ではありません。
ライトグレーの色味が放つ知的でクールな印象は、ブラックやネイビーとの相性が抜群。ワイドパンツやテクニカル素材のパンツ、革靴を合わせてもハマる汎用性があります。加えて、ミニマルながらも機能性を突き詰めたデザインは、日常のあらゆるシーンをスタイリッシュに彩ります。
80〜90年代という、機能性とデザインが最も融合した時代に生まれたこのベストは、今改めて見ても革新的です。単なる古着ではなく、時代を超えて愛される“プロフェッショナルのための服”。それが、CHAPAK PHOTOGRAPHER VESTの本質です。
モードとワーク、街と自然、実用と美意識。そのすべてを軽やかに横断する一着を、ぜひ手に取ってみてください。


