WORK & MILITARY

1990s FACONNABLE Leather Sleeve Flight Jacket

定価
¥38,500
定価
特価
¥38,500
Tax included
COLOR : KAHKI

SIZE ONE:着丈73cm 肩幅50cm 身幅61cm 袖丈63cm

MATERIAL : SHELL : NYLON 100%
SLEEVE+UNDER COLLAR+POCKET TRIM : GENUINE LEATHER
LINING : NYLON 100%
RIBBING : WOOL 100%
DETACHABLE COLLAR : WOOL SHEARLING+GENUINE LEATHER 100%

1990s FACONNABLE Leather Sleeve Flight Jacket

FACONNABLE(ファソナブル) は、地中海のリゾートスタイルを象徴するブランドとして発展してきました。創業当初から「エレガンスとリラックスの融合」を哲学とし、軽やかでありながら気品を失わないラグジュアリーカジュアルを提案し続けています。特に1980年代から90年代にかけては、フランスのみならず国際的な人気を博し、パリやニューヨークの高級百貨店にも並ぶほどのブランドへと成長しました。

この「90s FACONNABLE Leather Switching Flight Jacket」は、そんな90年代のファソナブルが持つ挑戦的な姿勢を色濃く示す一着です。フライトジャケットという軍用由来のデザインをベースにしながら、袖に大胆にレザーを使用することで、ミリタリーとラグジュアリーを融合させています。単なる模倣ではなく、フレンチブランドならではの洗練された解釈が加わっている点が最大の魅力です。

ベースとなるのは、アメリカ空軍のフライトジャケットに連なるブルゾン型のスタイルです。短丈でリブを配し、腰ポケットを備えた構造は、もともと航空兵のために考案された機能的ディテールを受け継いでいます。しかし本品ではナイロンボディをベースにしながらも、両袖にはベージュのレザーを切り替えています。この異素材の組み合わせは、ミリタリーの無骨さに都会的な洗練を加える手法であり、90年代という時代ならではの実験精神を象徴しています。

特に袖のレザーは、使い込まれることで生まれる経年変化が魅力です。ブラウンからキャメルへと色味が変わり、シワやアタリが独自の表情を生み出しています。ボディのナイロン部分もまた、時間の経過によってパッカリングや風合いを増しており、ヴィンテージらしい迫力を備えています。この素材のコントラストは単なる切り替えにとどまらず、ラグジュアリーカジュアルを志向するファソナブルならではの美学を体現しています。

ディテールに目を向けると、フロントはジップとボタンの二重仕様、胸ポケットやフラップポケットの実用的な構造など、フライトジャケットの武骨さを踏襲しつつも、全体のシルエットはややリラックス感を持たせています。裾と袖口のリブは適度なテンションを備え、シルエットを引き締めながらも快適な着心地を実現しています。裏地には光沢を抑えたグリーンのライニングが施されており、全体の色調に統一感を与えています。

90年代のファソナブルは、クラシックなテーラードやスポーツウェアをベースにしながら、素材やディテールに実験的な試みを加えることが多く、本品もその好例です。軍用のアーカイブを単純に再現するのではなく、フランス的な感性でアップデートし、都市生活に適したラグジュアリーカジュアルへと昇華させています。その姿勢は、同時代のラルフローレンやバーバリーと並び、90年代のラグジュアリーカジュアルの一大潮流を形成しました。

今日において、この「Leather Switching Flight Jacket」は市場に出回る数が少なく、ヴィンテージとしての希少性を高めています。とりわけ、袖にレザーを配した仕様は耐久性の問題から残存数が少なく、現存する個体はコレクションピースとしても高く評価されています。ミリタリーとラグジュアリー、機能性とファッション性、そのすべてを兼ね備えた一着は、時代を超えて新鮮な輝きを放ち続けています。

袖を通すことで感じられるのは、90年代ファッションの自由で挑戦的な空気感です。無骨さと上品さを同居させたこのジャケットは、当時のファソナブルが目指した「大人のためのラグジュアリーカジュアル」の象徴的存在であり、現代のワードローブにおいても唯一無二の個性を放つことでしょう。