adidas

1970's OLD adidas Made in WEST GERMANY Track jacket

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COLOR : ORANGE

SIZE ONE:着丈59cm 肩幅44cm 身幅56cm 袖丈55cm

1970's OLD adidas Made in WEST GERMANY Track jacket

スポーツウェアがファッションの領域へと浸透しはじめた1970年代、その流れの象徴ともいえるのがこの時代の“adidas(アディダス)”のトラックジャケットです。今回ご紹介するのは、1970年代の西ドイツ製、オールドadidasならではの美学が詰まった一着。鮮烈なイエローとブラックのコントラストが目を引く、非常に完成度の高いヴィンテージプロダクトです。

adidasは1949年、創業者アディ・ダスラーにより西ドイツで誕生しました。当初は陸上用のシューズメーカーとしてスタートし、1950年代からはスポーツ全般へと展開。ブランドの飛躍を決定づけたのが、1960年代後半〜1970年代初頭にかけてのトラックスーツの登場です。当時、スポーツ選手の“オフピッチウェア”として開発されたこのアイテムは、機能性と視覚的アイデンティティを両立し、ヨーロッパを中心に爆発的な人気を獲得しました。

このジャケットが生まれた1970年代の西ドイツは、東西分断という政治的背景の中にありながらも、ファッション・音楽・スポーツ文化が活発に発展した時代。adidasのプロダクトは、まさにその社会の一部として機能し、オリンピックやFIFAワールドカップといった国際舞台で選手たちのユニフォームとしても採用されてきました。

本モデルの最大の魅力は、何と言ってもこの配色とシルエットです。鮮やかなレモンイエローのボディに、ブラックの襟・リブ・ラインが映える、まるで映画『ゲーム・オブ・デス』のブルース・リーや、『キル・ビル』のオマージュを彷彿とさせるようなインパクトあるカラーリング。袖から肩にかけて走るトリプルラインが、adidasを象徴する視覚的モチーフとして機能し、どの角度から見ても“らしさ”が際立ちます。

シルエットは現代のトラックジャケットとは一線を画す、ふっくらとした身幅と、丸みを帯びた袖の構造が特徴的。襟は立ち上がりのあるハイネック仕様で、ジップを上まで閉めることでよりスポーティな印象に。袖口と裾のリブもタイトすぎず、全体のバランスがとれたリラックスしたシルエットです。

素材は、当時のadidasに多く見られるポリ×コットンの混紡と思われ、やや厚手でしっかりとした質感。ジャージ素材特有のツヤ感が抑えられており、スポーティさの中にどこかクラシックな雰囲気も漂います。経年変化による色の柔らかさや、リブ部分のフェード感も含め、ヴィンテージならではの味わいが感じられます。

タグには「Made in WEST GERMANY」の表記がしっかりと残っており、現代では決して再現できない、歴史的背景を物語るディテールのひとつです。

このような西ドイツ製のオールドadidasは、単なるスポーツウェアとしてだけでなく、ファッションアイテムとしても非常に高く評価されており、近年では国内外問わずアーカイブ市場で人気が高まっています。特にこの配色は数あるモデルの中でも人気が高く、サイズやコンディションが揃った個体は年々入手困難に。

ストリートファッションとの親和性も高く、デニムやミリタリーパンツと合わせても良し、スラックスで品良く着崩しても良し。スポーツという本来の文脈を超え、カルチャーやファッションに溶け込んでいくその存在感こそ、adidasというブランドの強さを物語っているようです。

時代背景、文化的影響、そしてヴィジュアルインパクト──すべてを併せ持った70年代の名作。adidasの“原点”を体現するようなこの一着は、アーカイブピースとしてだけでなく、今を生きるリアルクローズとしても十二分に機能する、まさに逸品です。