MADE IN ITALY "SMALBY LINEN SILK SWITCHING LEATHER JACKET
- 定価
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¥79,800 - 定価
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- 特価
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¥79,800
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COLOR : BEIGE
SIZE:XL 着丈64cm 肩幅50cm 身幅60cm 袖丈62cm
MATERIAL : leather/silk/linen
MADE IN ITALY "SMALBY LINEN SILK SWITCHING LEATHER JACKET
80年代イタリアンファッションの洗練と、素材に対する執念が見事に融合した一着。
こちらは、MADE IN ITALY “SMALBY” Linen Silk Switching Leather Jacket。
買付の中でも際立って美しく、まるで一点のアートピースのような存在感を放つ逸品です。
まず目を引くのは、リネン×シルクのブレンド生地とスウェードレザーの見事な切り替え。
ざらりとした麻の質感と、わずかに光を含んだシルクの柔らかな艶。その上に、淡く滑らかなベージュスウェードが肩やポケット、袖口を縁取る構成は、素材のコントラストだけでなく、構築的な美を追求したデザインバランスを感じさせます。
色味はナチュラルなトーンで統一されながらも、光の角度によって微妙に変化する陰影が、奥行きと気品を生み出しています。80年代という時代にこれほどまでの素材選定と縫製を行っていたブランドは稀であり、まさに「見ればわかる上質」と呼ぶにふさわしい。
SMALBYというブランドは、当時のイタリアンファッションにおいてまだ名が広く知られてはいない存在ながら、そのデザインアプローチは一流メゾンと共鳴するものでした。
ミラノやフィレンツェのアトリエで生まれた数々の小規模ブランドがそうであったように、工房職人の手による精密な縫製、素材の吟味、そして仕立てへの哲学がこの一着にも宿っています。
大量生産を拒み、“本当に良い服を知る人”だけが手に取るような存在。今日、その美意識はMaison MargielaやBrunello Cucinelli、さらにはLemaireといった現代のモダンブランドにも脈々と受け継がれていると言えるでしょう。
このジャケットの魅力は単なる素材の組み合わせではなく、80年代特有の余白のあるデザインにもあります。
構築的すぎず、肩から袖にかけてのラインはやや落ち、シルエットには柔らかさが宿ります。
フロントには立体的なフラップポケットが配され、機能性とデザイン性を兼ね備えた構成。
背中から裾にかけては体の動きに合わせて空気を含むように設計されており、まるでテーラードとブルゾンの中間のような絶妙なバランスを実現しています。
レザー部分はきめ細かく柔らかいスウェードで、年月を経ても劣化を感じさせない見事な状態を保っています。
コンディションは極めて良好。
古い年代のジャケットとしては奇跡的に近いレベルで、ほぼ使用感を感じさせない上質な風合いを保っています。
リネンシルク特有のドライタッチと滑らかな光沢が残り、袖通しの感触は軽く、それでいて包み込むような優しさがある。
こうした質感は現行のファブリックでは決して再現できないものです。
さらに注目すべきは、カラーバランスの絶妙さ。
自然光の下では淡いサンドベージュのように見え、室内光の下ではわずかにグレージュのニュアンスを帯びる。
リネンシルクの繊維が光を柔らかく反射し、スウェードがそれを吸収するように馴染む。
この視覚的な調和が、全体をアート作品のように引き締めています。
色気という言葉を軽々しく使いたくないほど、静謐でありながら確かな存在感を放つ一着。
サイズは程よくゆとりのあるバランス。
現代的なワイドパンツやリラックスシルエットのトラウザーとも相性がよく、モードにもクラシックにも振れる万能さを備えています。
Tシャツの上から羽織れば軽やかに、タートルやシャツを合わせれば上品に。
季節を選ばずスタイリングに溶け込み、むしろ合わせ方によって印象が変わる懐の深さがあります。
この時代、この素材、このデザイン。
どれを取っても現在では再現が難しく、今や“デザインソースになり得るヴィンテージ”と呼ぶにふさわしい存在です。
80年代という、モードとクラフトマンシップが交差した黄金期にのみ生まれた独特の空気感。
その美学がこの一着に凝縮されています。
派手さではなく、静かな品格で語る服。
“SMALBY”のこのジャケットは、トレンドの移り変わりを超え、長くワードローブに残り続けるタイプの一着です。
審美眼の高い方、素材の本質を知る方、そして服に“余韻”を求める方へ。
このジャケットは、まさにあなたのための一着です。


