言わずと知れたアメリカ軍の名作、M-65フィッシュテールパーカー。今回はフード・ライニング・シェルの3点全て揃っている希少なフルセットです。
フード1983年 / ライニング1983年 / シェル1980年
アメリカ軍にて採用された1965年型の極寒用野戦パーカーである "M-65 FISHTAIL PARKA"。1960年代後半からアメリカ地上軍に採用された、65年型極寒用野戦パーカーのことを指しており、開発された当初の正式名称は「PARKA, MAN’S, M-65」。1970年代に入ると「PARKA, EXTREME COLD WEATHER」と表記されるようになりました。通称、モッズコートやモッズパーカーと呼ばれることもあるM-65ですが、この愛称が最初に使われ始めたのは前身モデルであるM-51フィッシュテールパーカー。1950年代後半に、音楽やファッションをこよなく愛したイギリス・ロンドン近郊の若者達のスタイルを「Mods (モッズ)”と呼んでいました。50年代から今でもなおモッズコートの愛称で呼ばれております。M-51はフード一体型ですが、M-65の大きな特徴といえば、「フード」「ライニング」「シェル」といった3つのパーツで構成されている点。気候や気分によって様々な着こなしが楽しめます。スナップボタン仕様のウィンドプラップを採用し、その内側にはジッパーが採用されています。この2重構造が、冷気の侵入を防いでくれます。M-65パーカーにはジッパーが使われておりグローブをはめたままでもスムーズに開閉作業が行えるのもポイントです。大型のポケットの裏はウールが貼ってありポケットの中はかなり保温性が高くなっています。寒冷地での戦闘に対応する為にM65フィールドジャケットの上に更に羽織る為に支給されているので細部まで兵士たちへ配慮されたディティールが素晴らしい一着。先にも述べた通り、極寒地用に採用されていたという背景からも、中にたくさん着込むことが想定されていましたので、アームホール・身幅等全体的にゆとりがある作りとなっています。現代でも絶大な人気を誇り、数々のブランドがサンプリングを行っているアメリカ軍の名品。ヴィンテージ好きにとってサンプリングではないオリジナルの魅力は言うまでもありません。
サイズ表記は、LARGE。
フード1983年 / ライニング1983年 / シェル1980年
ゴールデンサイズがフルセットで見つかることは年々少なくなってきております。袖口のボタンに欠けが見られますがシェルやライニングには大きなダメージも見受けられず非常に良いコンディションかと思います。年々球数が減少している一着。現地アメリカでもかなり枯渇している印象です。今後もまだまだ価格が高騰することは間違いないアイテムです。お探しの方は是非。